交通事故に強い弁護士の選び方

「インターネットなどで法律事務所を探しているが、どの法律事務所が交通事故賠償に強いのか分からない。」と感じたご経験がある方もいらっしゃるかと思います。

確かに、弁護士資格を持っていれば、全員交通事故事件を代理することはできますが、交通事故には一般的な民事事件とは異なり、交通事故事件分野ならではの特徴があります。これらの特徴を踏まえて、交通事故に強い弁護士を探すことが大切であると言えます。

そもそも、ほとんど司法試験に出ない分野です

弁護士ならば必ず受けている試験として司法試験というものがあります。当然のことながら、法律の専門家として、法律の全分野を網羅的に勉強することになります。交通事故についても、「民法」の「不法行為法」という分野で触れることになります。

しかし、網羅的とはいえ、この分野を集中して勉強するということも多くはないですし、しかも必ずしも「交通事故」関係の法律として学ぶものではないため、司法試験合格段階で交通事故事件分野を勉強している弁護士はそれほど多くないと思われます。

実務色が強い分野で、ある程度型が決まっています

交通事故事件には、「保険会社対応」や「自賠責の利用方法」や「各種保険の特徴と利用すべき状況」、そして重要な「後遺障害認定」など、極めて実務色が強く、この実務的な点については弁護士になってから研修を受けるしか会得する方法はありません。

もちろん、研修などで「赤い本」の使い方や見方などは教えられますが、実務的な色彩が強い分野ゆえに、単に2時間程度の研修を受けて、抽象的な知識を得ただけでは、保険会社の交渉や裁判において通用しないことが多く、それぞれの弁護士は実務で悩みながらノウハウを会得していくのです。

たとえば、早期かつ妥当な解決を望むのであれば、保険会社の内部において、どの様な判断を経て示談提示をしてくるのか、保険会社内部で決済の通りにくい主張はどんなものか、ということに精通する必要があります。

その点を考えると、保険会社の内部のことを十分理解している法律事務所に依頼するとよいでしょう。

医学的な知識も必要です

交通事故の「損害」は、物が壊れただけではなく、人が怪我を負ってしまうことから生じる損害も含まれます。そして、その中には「後遺障害」も含まれます。

ケガの内容や、そのケガから生じた後遺症については、医学的に説明できるかという点について考慮しなくてはならない場面もあるため、医学的な知識がなければ適切な解決に導けないと思われます(もっとも、損害は法的概念のため、自賠責や裁判所の判断に関する知識も必要であり、医学的な知識のみでも駄目です。)。

そして、当然のことながら、医学的な知識については、司法試験において学ぶものではありません。多くの弁護士は、弁護士になったあと、実務を通して学んでいくことになります。

まとめ

実務的なノウハウの部分が極めて強いというこれらの特徴からしますと、やはり法律相談経験や解決経験が多く、また法律事務所の内部に保険会社や自賠責関係の仕事に就いていた弁護士やスタッフが所属する法律事務所に依頼するのがよいでしょう。

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