70代主婦 高次脳機能障害で後遺障害5級 示談金3970万円を獲得した事例
提示される前の
ご依頼
円
賠償金 | 提示前→3,970万円3,970万円獲得 |
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後遺障害等級 | 後遺障害等級5級 |
症状 | 左鎖骨骨折、右足関節骨折、外傷性くも膜下出血、 髄液漏、頭がい骨骨折、脳挫傷、脳出血、外傷後水頭症 |
受傷部位 | 頭部(脳) |
治療期間/受任時の治療状況 | 1年7か月/治療中 |
争点 | 後遺障害等級認定、示談交渉 |
解決方法 | 示談交渉 |
過失割合 | 過失割合20% |
事故発生状況
Aさんが、散歩のために歩道のある道路で、歩道と並行して車道を歩いていたところ、後方より走行してきた車両に衝突されるという事故でした。そのため、Aさんにも過失が生じる可能性が高い事故状況でした。この事故の結果、Aさんは左鎖骨骨折や頭部外傷などのケガを負いました。
ご相談いただいた背景
Aさんは本件事故のため、整形外科と脳神経外科の2箇所で治療を行っていました。整形外科での治療費については保険会社が支払っていましたが、脳神経外科の治療については、相手方保険会社側の代理人弁護士から、「本件事故と脳神経外科で治療していた症状との間に因果関係があるのか不明である」とのことで、治療の途中で治療費の支払いを打ち切られており、Aさんは健康保険で治療を継続している状況でした。そのため、今後のことが非常に心配とのことで、ご相談にいらっしゃいました。
結果
当事務所で後遺障害被害者請求を行ない、後遺障害5級を獲得しました。その結果、自賠責保険金と併せて3970万円の賠償金を獲得することができました。
解決のポイント
~整形外科、脳神経外科、高次脳機能障害、被害者請求~
ご相談の際には、既に事故から相当時間が経っており、整形外科については治療を終了すべきところだったので、
症状固定の方向で進めました。もっとも、脳神経外科においても、資料からすると、高次脳機能障害もうかがわれたこと、および症状も固定状態に達していると思われたため、整形のみならず脳神経外科でも症状固定として後遺障害請求を進める方針としました。
相手方代理人弁護士が脳神経外科での治療については、本件事故との因果関係が不明と主張していたことから、後遺障害請求は被害者請求で行なうこととし、まずは、整形外科も含め脳神経外科での治療状況を調査するため、Aさんのご家族に病院のカルテを取得してもらい、そのカルテを読み込んだうえで後遺障害診断書の作成を依頼しました。
~後遺障害診断書、後遺障害認定~
当初、脳神経外科医の方は後遺障害診断書の作成に難色を示しましたが、当事務所の弁護士が掛け合い、後遺障害診断書を作成してもらうことができました。それらをもとに、後遺障害獲得の努力を被害者請求にてしたところ、高次脳機能障害として5級を獲得することができました。
事前にカルテを読み込んだうえで後遺障害診断書の作成を依頼した結果として、高次脳機能障害の後遺障害認定を得ることができたと自負しております。当該ケースでは、弁護士に依頼をしていただいたことによって、結果が大きく変わったのではないかと考えています。
~後遺障害5級、示談交渉、自賠責保険、将来の介護費用~
自賠責により後遺障害5級に認定されたことにより、その後遺障害等級を基に示談交渉をした結果、過失割合を差し引き、2400万円で示談ができました。(5級の自賠責費用1570万円は既に自賠責保険から支払い済み)。
合わせて、将来の介護費用についても請求をし、相手方代理人弁護士と粘り強く交渉した結果、その費用も認めてもらうことができました。
将来の介護費用については、やはり弁護士が介入していなければ損害として認められるのは難しかったのではないかと思われます。