過失割合の争いで訴訟 保険会社主張4割⇒2割にて和解
提示される前の
ご依頼
円
賠償金 | 提示前→260万円260万円獲得 |
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後遺障害等級 | 後遺障害等級14級 |
症状 | 頚椎捻挫、両母指捻挫、両大腿部挫傷 |
受傷部位 | むち打ち |
治療期間/受任時の治療状況 | 6か月/治療中 |
争点 | 後遺障害等級認定、過失割合、裁判 |
解決方法 | 裁判 |
過失割合 | 過失割合40%→20% |
事故発生状況
Aさんは、バイクを運転し、信号機のない交差点を直進中、対向の右折四輪車が衝突してきました。その結果、Aさんは、頸椎捻挫や下肢打撲などのケガを負いました。
ご相談いただいた背景
Aさんは任意保険に加入していなかったため、途中までご自身が相手保険会社と、過失割合について交渉をしていましたが、相手保険会社の言い分に納得がいかず、また、治療終了後、後遺障害についてもきちんと等級認定がされるのか不安だったということでご相談いただきました。
結果
過失割合を争点に、訴訟提起し、相手保険会社の4割主張を2割に引き下げることができました。その結果、賠償金は自賠責保険分を合わせて260万円超となりました。
解決のポイント
~過失割合、優先道路~
過失割合が主な争点でした。また衝突地点にも争いがありました。当事務所としては、「Aさんは優先道路を走行しており、Aさんの走行車線上で衝突したので、Aさんの過失割合は1割」と主張しました。一方、相手保険会社は、「Aさんが前を走っていた四輪車を追い越すためにセンターラインをオーバーしており、衝突地点はAさんの走行車線上ではなく、反対車線上だった」として、Aさんの過失割合は4割であると主張してきました。話し合いで相手保険会社が譲歩する姿勢を全く見せなかったため、訴訟を提起しました。
~和解勧告、過失割合~
加害者の刑事事件の刑事記録を取り寄せて検証しましたが、両当事者の言い分は事故当初から対立しており、Aさんの主張を客観的に裏付けられるような証拠はありませんでした。そこで、訴訟では主に相手方主張の不自然な点を指摘することにしました。
最終的には、裁判官からの和解勧告に従い、Aさんの過失割合2割で和解が成立しました。なお、損害額についても争いがありましたが、領収書などの客観的な証拠が揃っていなかった着衣・携行品損害(衣服等の損害)以外の点は、こちら側の主張どおりの金額で和解することができました。